ドローンについて調べていると、
「100g未満なら規制がない」
「トイドローンなら自由に飛ばせる」
といった情報を目にすることがあります。
たしかに、日本の航空法では100g未満のドローンは“無人航空機”に該当せず、航空法の多くの規制対象外になります。
しかし、これを理由に「何をしても大丈夫」と思ってしまうのは危険です。
実際には、100g未満でも守るべき法律やルールは存在し、
この誤解が原因でトラブルになるケースも少なくありません。
ここでは、現場や相談で特に多い
ドローンの勘違い5つを分かりやすく整理します。
勘違い①「100g未満なら法律は関係ない」
これは最も多い誤解です。
100g未満のドローンは、航空法上では「無人航空機」ではなく模型航空機として扱われます。
そのため、機体登録やDID(人口集中地区)飛行などの航空法の許可・承認は不要です。
ただし、航空法“以外”の法律は適用されます。
たとえば、
– 小型無人機等飛行禁止法
– 各自治体の条例
– 民法(土地の上空・プライバシー)
– 道路交通法
– 電波法
などは、重量に関係なく適用されます。
つまり、「100g未満=法律と無関係」というわけではありません。
勘違い②「公園なら小さいドローンは飛ばしていい」
これも非常によくある勘違いです。
多くの人が「100g未満なら公園でちょっと飛ばしても大丈夫」と思いがちですが、多くの公園では条例でドローン飛行が禁止されています。
重要なのは、条例の文言に「小型無人機」「無人飛行機」と書かれている場合、100g未満のトイドローンも対象になる点です。
実際、自治体によっては
– 都市公園
– 河川敷
– 海岸
– 観光地
などで、重量に関係なくドローンを禁止しています。
航空法では問題なくても、条例違反になるケースは非常に多いため、
「公園=OK」とは考えないほうが安全です。
勘違い③「誰もいない場所なら自由に飛ばせる」
山、空き地、河川敷など、「人がいないから大丈夫」と思う場所でも注意が必要です。
民法では、土地の所有権は、その土地の上下に及ぶとされています。
つまり、
– 私有地の上空
– 管理者がいる土地(河川、海岸、山林など)
では、たとえ100g未満でも無断飛行はトラブルの原因になります。
「誰もいない」=「許可がいらない」ではありません。
特に地方では、
土地の境界や管理者が分かりにくいため、事前確認を怠ると問題になりやすいポイントです。
勘違い④「100g未満なら重要施設の近くでもOK」
これは完全にNGです。
小型無人機等飛行禁止法では、重量に関係なく、すべてのドローンが規制対象になります。
対象となるのは、
– 国の重要施設
– 空港
– 防衛施設
– 原子力関連施設
– 外国公館 など
これらの施設と、その周囲おおむね300mの範囲では、100g未満のドローンでも原則飛行禁止です。
違反した場合、1年以下の懲役または50万円以下の罰金が科される可能性があります。
「小さいから大丈夫」は通用しない、非常に重要なポイントです。
勘違い⑤「100g未満なら安全で事故にならない」
100g未満のドローンは軽量ですが、安全という意味では決して万能ではありません。
実際には、
– 風に非常に弱い
– 突風で流されやすい
– 操作がシビア
– 紛失・墜落しやすい
といった特徴があります。
「軽い=安全」と思って屋外で飛ばし、制御不能になって紛失・落下するケースは珍しくありません。
特に屋外での安定性は、100g以上の機体のほうが高い場合が多く、
初心者ほど扱いにくく感じることもあります。
まとめ:100g未満は「自由」ではなく「航空法が軽いだけ」
100g未満のドローンは、
– 機体登録が不要
– 航空法の許可承認が不要
という点では確かにハードルが低いです。
しかしそれは、「何でもOK」ではなく「航空法の一部が外れるだけ」。
実際には、
– 他の法律
– 条例
– マナー
– 安全配慮
を理解していないと、トラブルや違反につながる可能性があります。
「100g未満だから大丈夫」ではなく、「どのルールが適用されるかを知っているか」が大切です。
分からなくなったら
「この場所で100g未満なら飛ばせる?」
「条例があるか分からない」
そんなときは、自己判断せず、事前に確認するのが一番安全です。
知らなかった、では済まされないのがドローン。正しい知識で、安心して楽しみましょう。
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