― 広島の屋外広告物点検で、どう使い分けるべきか ―
広島県内では、一定規模以上の屋外広告物について
有資格者による安全点検と点検結果の報告が義務付けられています。
この点検をどの方法で行うかは、管理者にとって重要な判断ポイントです。
現在主に使われている点検方法は、
「従来点検(目視・高所作業)」と「赤外線ドローン点検」の2つです。
ここでは両者を、実務目線で比較します。
まず結論|どちらが優れているのか?
結論から言えば、
どちらか一方が常に優れているわけではありません。
- 従来点検:最終確認・詳細確認に強い
- 赤外線ドローン点検:効率・安全性・予兆把握に強い
広島では、両者を組み合わせた点検が現実的な選択として増えています。
点検方法の基本的な違い
| 項目 | 従来点検(目視・高所作業) | 赤外線ドローン点検 |
|---|---|---|
| 点検方法 | 人が直接確認 | ドローンで上空から撮影 |
| 主な手段 | 足場・高所作業車・目視 | 可視カメラ+赤外線カメラ |
| 安全性 | 作業員の高所作業あり | 高所作業なし |
| 点検時間 | 比較的長い | 短時間で実施可能 |
| 市街地対応 | 交通規制が必要な場合あり | 規制を最小限に抑えやすい |
安全性の比較
従来点検
従来点検では、作業員が高所に上るため、
- 転落リスク
- 強風・天候の影響
- 周囲(歩行者・車両)への安全配慮
が常に課題となります。
赤外線ドローン点検
ドローン点検では、
- 作業員が高所に上らない
- 足場・高所作業車が不要
- 点検時間が短い
という特性があり、
第三者・作業員双方の安全性を高めやすいとされています 。
点検精度・確認できる内容の違い
従来点検で強い点
- ボルト・ナットの締結状態の直接確認
- 触診・打診による詳細確認
- 構造部材の最終判断
条例上の点検項目(支持部、取付部、ボルト等)の
**「最終確認」**には従来点検が不可欠です 。
赤外線ドローン点検で強い点
- 外観から見えない劣化の兆候
- 塗装・防水性能低下の可能性
- 内部腐食や水分滞留が疑われる熱ムラ
- 照明設備の発熱異常(昼間確認)
赤外線は「異常の確定」ではなく、
異常の“兆し”を見つけるための技術として使われています 。
コスト・手間の比較
従来点検
- 足場設置・高所作業車の手配
- 作業日数が増えやすい
- 立地条件によっては夜間作業
これらが重なると、
点検コストが高くなりやすい傾向があります。
赤外線ドローン点検
- 足場不要
- 少人数・短時間で実施
- 営業・交通への影響を抑えやすい
そのため、
点検の初期段階や定期点検との相性が良いとされています 。
広島での実務的な使い分け
広島では、
- 市街地(広島市中心部)
- 沿岸部(塩害リスク)
- 幹線道路沿い
- 山間部の自立看板
など、立地条件が多様です。
そのため、
- 赤外線ドローン点検で広範囲を確認
- 異常が疑われる箇所のみ従来点検で詳細確認
という 二段階点検が、
安全性・コスト・法令対応のバランスが取りやすい方法として採用されています。
法令・報告書対応の違いは?
重要な点として、
- どの点検方法を使っても
- 最終的に必要なのは「有資格者による点検結果」
です。
広島県・広島市では、
許可更新時に 屋外広告物安全点検報告書の提出が求められており、
点検方法そのものよりも 点検内容と記録が重視されます。
まとめ|比較して見えてくる最適解
| 観点 | 適した点検方法 |
|---|---|
| 広範囲・初期確認 | 赤外線ドローン点検 |
| 高所・市街地 | 赤外線ドローン点検 |
| 詳細確認・最終判断 | 従来点検 |
| 法令報告対応 | 両者併用が現実的 |
赤外線ドローン点検は、
従来点検を否定する技術ではなく、補完する手段です。
広島で屋外広告物を安全に、かつ効率的に管理するためには、
立地・規模・点検目的に応じた使い分けが重要になります。
現場でよくある「これ飛ばしていいの?」みたいな相談をいただきます。
操作のコツから登録・申請まで、実際に使う前提でサポートしてます。
質問などお気軽にお問い合わせください。
